
〜遺品整理業者として見てきた、心の整理の瞬間〜
私たちはこれまで、多くのご家庭で遺品整理のお手伝いをしてきました。
その中で最も多くのご相談を受けるのが、「捨てられない気持ち、どうすればいいですか?」というお声です。
大切な方の持ち物を前にして
「これはもう使わないと分かっているけど、どうしても処分できない」というお気持ちは、誰もが抱くごく自然な感情です。
今回は、遺品整理の現場で私たちが見てきた「捨てられない気持ち」との向き合い方について、いくつかの事例とともにご紹介します。
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■ 捨てられないのは「愛情」の証
故人が愛用していた眼鏡、着慣れたセーター、いつも机の上にあったノート。
私たちは、それらの一つひとつが、ただの物ではなく「思い出のかたまり」だということをよく理解しています。
あるお客様は、お父様の使っていた腕時計を処分する決心がつかず、最終的にご自宅の仏壇の横に飾ることにされました。
「これを見るたびに、父がそこにいる気がするんです」と、少し笑顔を見せてくださいました。
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■ 「残す」か「手放す」かは、今すぐ決めなくていい
遺品整理というと、「全部きれいに片付けなければいけない」
と思い込まれている方が多いのですが、私たちは**“迷っているものは無理に決めなくていい”**とお伝えしています。
どうしても捨てられないものは、無理に整理しなくてもかまいません。
ひとまず段ボールに保管しておく、デジタル保存する、形を変えて残すなど、方法はいくつもあります。
大切なのは、**「自分のペースで進めること」**です。
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■ 遺品を“供養する”という選択肢
処分が心苦しいと感じる品は、「ゴミとして捨てる」のではなく、「供養して送り出す」という方法もあります。
私たちの会社でも、提携しているお寺でのお焚き上げ供養や人形・写真の供養サービスを行っております。
形はなくなっても、心を込めて送り出すことで、気持ちがスッと軽くなるお客様も多くいらっしゃいます。
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■ 整理は、「片付け」ではなく「想いの確認」
遺品整理は単なる片付けではありません。
何を残し、何を手放すか――それは、故人との関係を心の中で整理する、大切なプロセスです。
私たちは業者という立場でありながらも、常に「心に寄り添う整理」を目指しています。
だからこそ、作業前のヒアリングや、写真・形見の選別も一緒に行い、決して急かさない対応を心がけています。
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■ 最後に:迷ったときは、一人で抱え込まないでください
「捨てられない」気持ちは、無理に乗り越えるものではありません。
一歩ずつ、少しずつ向き合っていくことで、いつか自然に「ありがとう」と言える日がきます。
もし、どう進めればいいか分からない時は、私たちのような専門業者に相談してみてください。
経験をもとに、気持ちに寄り添ったご提案をさせていただきます。
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ご家族との大切な時間を、大切に整理するお手伝いができれば幸いです。
その他,お困りごとがございましたら 0120ー396ー918 まで‼️