仏壇や位牌、遺影の扱い方と供養について 〜遺品整理で迷いやすいもの〜

遺品整理をしていると、「これはどうしたらいいのだろう…」と手が止まってしまうものがあります。
その代表格が、仏壇・位牌・遺影といった故人を象徴する品々です。
これらはただの「モノ」ではなく、心のよりどころであり、故人の魂が宿ると考える方も多いもの。
だからこそ、処分や供養に迷うのは当然です。
この記事では、それぞれの扱い方について、心の整理ができるよう丁寧にご紹介します。
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■ 仏壇の処分方法と注意点
仏壇は、家庭の中のお寺とも言われ、故人や先祖を祀る大切な場所です。
処分を考える際には、まず「閉眼供養(魂抜き)」を行う必要があります。
• 閉眼供養とは?
仏壇や位牌から故人の魂を抜いてもらうお経のこと。
これをしないまま処分するのはマナー違反とされています。
• 依頼先は?
檀家になっているお寺、または近くの僧侶派遣サービスなどにお願いできます。
• その後の処分方法
閉眼供養が済めば、自治体の粗大ごみとして処分したり、仏壇店や専門の回収業者に引き取ってもらうことができます。
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■ 位牌はどう扱えばいい?
位牌は、故人の魂が宿るとされる非常に大切な存在です。
こちらも仏壇と同様に、閉眼供養が必須です。
その後の対応は大きく2つに分かれます:
1. 新しい仏壇に移す/自宅に小さな棚を用意して安置する
2. 菩提寺に納めて永代供養してもらう
菩提寺がない場合は、永代供養を行っている寺院や納骨堂を探すと安心です。
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■ 遺影はどうするのが一般的?
遺影は写真でありながらも、感情的な意味合いが強い遺品です。
処分に迷う方が多いのも特徴です。
• 保管する場合:仏壇の横やリビングに小さく飾る方もいます。サイズを小さくプリントし直すのもひとつの方法です。
• 処分する場合:そのまま捨てるのに抵抗がある場合は、お寺でお焚き上げを依頼するのがおすすめです。写真供養をしてくれる寺院もあります。
• デジタル保存という選択肢:スキャンしてデータで残しておくと、物は減らせても思い出は手元に残せます。
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■ まとめ:大切なのは「心を込めて扱うこと」
仏壇や位牌、遺影の扱い方に正解はありません。
大切なのは、**「どう向き合いたいか」**という気持ちです。
迷うことがあれば、無理に急がず、家族と相談したり、僧侶や専門業者に相談してみてください。
遺品整理は単なる片付けではなく、故人との対話の時間でもあります。どうかその時間が、心を整理するきっかけになりますように。
その他,お困りごとがございましたら 0120ー396−918 まで!!
2025.05.19